部品設計において、パーティングラインが部品性能に大きく影響する外歯または外ねじが必要ですか?
当社のお客様は、強度と性能に優れた部品を求めており、最高水準の性能には最適化された生産プロセスが必要であることを理解しています。不均一なポロシティやパーティングライン周辺の強度不足による部品不良にお悩みの場合、当社のセンターゲート技術がその解決策となる可能性があります。
センターゲート技術とは
名称のとおり、センターゲートは溶湯を部品の中心部に射出し、ゲートシステムから金属を均一に放射状へ流動させるプロセスです。金型内が充填されて凝固すると、センターコアピンがゲートを押し外し、部品を突出します。
従来のダイカストでは、部品全体で均一な緻密性を得るため、ゲートは鋳物の最も肉厚な箇所の側面に配置されることが多く、金型の反対側には溶湯を部品内に流すためのランナーシステムが設けられます。しかし、円形部品や外ねじを持つ部品では、この方法で部品全体にわたり必要な強度と緻密性を均一に達成することが難しい場合があります。
現在、当社のセンターゲートプロセスは、高強度と優れた硬度を備えるすべての亜鉛合金に最適です。Multi-Slide 亜鉛部品は、機械加工、プレス加工、スタンピング、板金加工による部品に代わる理想的な選択肢です。
ダイカスト部品におけるセンターゲートの利点
センターゲートを用いてダイカスト設計を最適化することで、複雑な部品要件や形状に関する多くの課題を解決できます。センターゲートを設計に組み込むことで得られる利点を以下にご紹介します。
円形部品
センターゲートは、厳しい公差が求められる歯車および外ねじ付きの円形部品に最適なソリューションです。部品のコアまたは穴の内部にゲートを設計することで、歯間公差を満たし、非常に高い緻密性を備えた部品を製造できます。
最適な材料流動
センターゲートは、部品中心部から外周端部まで最適な材料流動を実現し、マイクロポロシティをなくすとともに、他の鋳造方法よりも高い緻密性を実現します。
バリなし
金属を部品の中心から射出するため、部品にバリは発生しません。部品外周のパーティングラインをなくすことで二次加工が不要となり、他の方法と比べて生産時間を短縮できます。
二次加工の削減
センターゲートにより、トリミング、熱バリ取り、中心穴の機械加工、洗浄などが不要になります。
コスト削減
センターゲートを用いた設計により、機械加工用治具および金型のコストを大幅に削減できます。
センターゲートの業界用途
中心部からのゲート設計は、自動車業界で使用される多くの部品の課題を解決します。例えばピニオンは、電動シートを円滑に作動させるために不可欠な部品です。大型シートの重量を支えるため、部品にはほぼ完全な品質と極めて高い緻密性が求められます。自動車部品に加え、センターゲートは、フィットネス、パーソナルケア、電子機器業界などで見られる汎用品にもソリューションを提供します。
Dynacast Peterboroughのセンターゲート
Dynacast Peterboroughは2008年にセンターゲート技術を開発しました。トロント郊外に位置するDynacast Peterboroughは、北米全域のお客様にサービスを提供しています。センターゲート技術がもたらす能力により、Dynacastが既に有していたMulti-Slide技術、自動化を統合した標準ダイカスト、およびIMA (インサート成形の一種) による高精度亜鉛製造の能力が強化されました。
この拠点は、センターゲートをソリューションとして提供する数少ない製造工場の一つです。当社の専門エンジニアは、すべてのお客様と設計に対してバリューエンジニアリングを提供し、外周ゲートからの変更によって部品に利点があるかどうかを評価します。
